日々のこと 感じたこと

HSP/子育て中の私の備忘録です

親切と下心の狭間

こんにちは。

今日は空が白くて、空気が冷たいですね。


観測史上最高の冷え込みが予想される、寒気団が流れ込んでいるとか。

大きな被害なく無事に春を迎えられますように。



さてさて。


親切と下心。


昨日の出来事です。


20年以上お世話になっている美容師さん(男性)に、髪を切っていただきました。


私は元々、ヘアーサロン、とか、美容院、とかが苦手です。

髪を切っている間の、ぎこちない「トーク」が、本当に苦手だからです。


髪を整える間に、お客さんの情報をできるだけ引き出す、というのも、お仕事なのでしょうが。

その時だけ、まるで仲良しになったみたいな雰囲気で会話をするのが、多分、本当に嫌です。


彼は直感で、「この人なら大丈夫そう」と閃いた人なので、それ以来、ずっと、私の髪を見ていただいています。


なかなか個性的な方だし、自分のスタイルもきちんと持っていらっしゃる方だし、

話をしていて、変な緊張感はないし(これは大事)

もちろん高い技術力もお持ちで、私はとても信頼しています。


髪を切ってくださっている間、お互いの他愛もない会話をしていました。


その中で、どういう流れだか、

私が今の結婚相手と別れそうな感じです!と

いう話になりました。

明るく笑って、です。


(いやいや、具体的に、離婚に向けての話し合い、とか、そういうのはまだないですが、

私の中で、もう、覚悟というか、決めています)


途中から、彼の空気が少し変わったのに気づきました。


彼は、ヘッドスパやらマッサージやら、何だか、いつもよりも丁寧に、そして

優しくしてくださいました。


そして、髪は切らなくてもいいから、まあ話だけでもしにおいでよ、というお言葉まで。


むふふ。


少し遠くから、その会話を眺めていました。


お店から出た後、私はお礼のメールを送りました。


その時も、

こんな僕でよかったら、いつでも話を聞くよ。

今度はお茶も飲もうよ。というお返事。



私の奥の方で、小さく黄色いランプが点滅していました。


うーむ。


うーむ。


なんだか…。




少し時間が経って、自分の中が、

スノードームの舞っている雪が全部落ちてきたみたいに

しーん、となってきました。


そうして、またこの出来事を眺めてみました。

冷静に。客観的に。



点滅する黄色いランプ。


あのもじゃもじゃした気持ち。

なんだろう。


わかった。わかった。


私は、彼の様子、彼の言葉に、

下心のようなものを感じ取っていたようです。


親切と、

下心。


この見極めが、とても難しいですが、

私は、自分の奥底の感覚に従います。


ふーむ。

どうやら、私は、隙を見せてしまったようです。


男の人って、うまいなあ…すごいなあ…と

目が遠くなりながら感じました。


こういう、女の人の「隙」を突いて、

よっこらしょ、と割り込み、

特別に優しくしたり、相談にのったり、

ごはんを食べたり、

願わくば、子孫を広く残そうとする

活動みたいなことをするのかー!

と、思いました。


きっと、もっともっと前の私だったら、

はーあ!なんて親切なんでしょう、と

彼の思惑通りに行動していたかもしれません。


自分に自信が全然なかったし、

(たぶん、それだけでも、うまい男の人には、大きく削れた女に見えるのでしょうね)


誰かが私に親切にしてくれる、ということに、とても感動していましたし、

(今でも、嬉しいなあ!ありがとうございます!という気持ちは忘れていませんが)


相手が私に抱いてくれる優しい気持ちを無下に扱ったらダメだよ、

と全面的に思っていました。


だから、きっと、

いいように使われていることに気づけなかったり、都合のいい女になっているのに、全然自覚がなかったり…

だったのでしょう。

あー悲しい。



疑う、ということを、勧めているのではありません。


むしろ、私は、できるだけ先入観なしで、人と接して行きたいと思っています。

ただ、その途中、経過で、

んんん?

と小さくても、奥底の黄色いランプが点滅しているのを感じた時は、


奥底がビーコン!ビーコン!と

何かの警告をしてくれている


と、今の私は感じています。


少しだけ、大人になりました…。


きっと。

本当に優しい紳士は、

そんなやり方はしないですね。


隙を突く、とか

自信のなさそうな女の削れた部分に入り込む、とか。


でも残念。

まだまだ世の中には、

紳士は少ないのです。



読んでくださってありがとうございます。